所感

人生いろいろ

BALLISTIK BOYZを愛している

 

BALLISTIK BOYZという七人組のグループを応援している。
正式なグループ名は『BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE』であり、EXILE TRIBEの新たな可能性を秘めたグループだ。
メンバー全員がマイクを持ち、歌い、踊るというEXILE TRIBEの今まで常識を打ち破った存在の彼らに出会ったのは約二年前のことだが、たいした話ではないのでここでは割愛しよう。

何はともあれ私はこのBALLISTIK BOYZというグループが大好きだった。
フェスはもちろん先輩のライブのゲストがあれば行ったし、デビュー前の『武者修行』と呼ばれる恒例のライブイベントにも足を運ぶほどだった。
一緒に応援していた友人がいたのも大きかっただろう。
友人とのたくさんの思い出も相まって、私の中での彼らの存在はすごく、すごく大きくなっていたし、今だって大きいままだ。

けれども私は、ここ数ヶ月の間、彼らを遠ざけていた。彼らのほうから遠のいたのかもしれないし、それはもうわからない。
その数ヶ月に関しては正直なところあまり記憶がないのだ。
毎日泣いていたし、夜もよく寝られなかった。
仕事が立て込んでいたのもある。
ここでは書くこともできないような惨めな思いをした。
彼らを応援していて初めて『苦しい』と感じたのだ。
違うジャンルに触れて元気をもらったが、それでもここ数ヶ月の間、苦しかったはずなのに彼らのことを考えなかった日はなかった。
これだけはハッキリと覚えている。
どれほど苦しくても私は彼らを諦められなかったのだ。

八月に入り、彼らは帰ってきた。
巻き返すように毎日ブログを更新し、想いを届け、インスタも、有料会員のみが見れる番組も再開された。
新曲を出すという情報までもが上がってきた。
今までが嘘みたいに溢れ返った供給にある種の気持ち悪さすら感じた。
都合のいいときばかり、と内心では憤っていたし、気持ち悪さは拭えなかったが、それでも彼らが伝えてくれる言葉を信じた。
傍から見たらなんと滑稽でバカみたいな数ヶ月を過ごしていただろう。
周囲からもやめたらいいと言われたこともあった。
それでもやっぱり彼らからもらったものを思い返せば、私はたくさんの幸せをもらったし、彼ら以上に夢中になれるものなんて見当たらなかったのだ。
オタクはつらい。
私が一番応援している所謂『推し』との思い出はま〜〜〜〜たくさんある。現場に入るのが大好きなオタクだったから行けるところは無理してでも行ったし、CDは積むし、なんなら執念でオタクをやっていた。
執念でオタクをやっているから色々とバイアスがかかっていて、美化されている部分もある。

彼ら全員が好きなのもあるし、私には推しが二人いたからだ。二人のことが大好きだ。
私の推しの砂田将宏(すなだ まさひろ/以下将宏)くんはボーカルでグループの中で最年少の00lineだ。素直で優しくて、笑顔が魅力的で、最年少なのに人生何周目?と聞きたくなるくらい人としてしっかりしいて、そのくせたまに見せる子どもっぽさがかわいい人だ。
もう一方の推しである深堀未来(ふかほり みく/以下未来)くんは将宏と同じボーカルでひとつ年上。グループの盛り上げ役だ。彼は将宏とは全くの反対で、ちょっと意地が悪いし素直じゃないし、照れ屋で内弁慶な部分はあるし、なんならちょっとガラが悪い。けれどもちょ〜〜〜ファン想いで、彼なりにファンを考え、大切にしている優しい人だ。
これだけは誰がなんと言おうと曲げない。
彼はファンのことを大切にしている。
理由は単純で、私の視界に映る彼はいつもそうだったからだ。
ごちゃごちゃ言う人は全員現場入ってちゃんと見てほしい。あの人マジでファンサがエグいしわかってやってるからすごい。
まあ今は現場ないのでしばらくは思い出に浸るしかないのだが。
落ち着いたらみんな見てほしい。未来は世界一えげつないファンサをかますのだ。


閑話休題
九月二十日、三公演で中止になったはずのツアーをもう一度見ることになった。
『LIVE×ONLINE』と呼ばれるLDHのオンラインライブの第二弾だった。
待ちに待ったオンラインライブに数日前からソワソワしていたし気が気じゃなかった。
少し前にa-nationがあったのもあって、パフォーマンスを見ること自体は久しぶりではなかったが、中止になったツアーを見るのは二月以来初めてだった。
約二時間全部BALLISTIK BOYZという現実にちょっと耐えきれなくて直前までお腹が痛くなった。彼らを見るなりすぐ治った。
オタクは単純だった。そんなもんだ。


彼らがステージに上がろうとしていく姿を初めて見た。
彼らの後ろ姿はとても広くて、覚悟のようなものが透けて見えた気がしたのだ。
真っ赤なライトを浴びて、白い衣装を身に纏った7人はすごく眩しかった。
ツアーのキックオフシングルでもある『ANTI-HERO'S』で彼らのライブは幕を開けた。MVでは黒の衣装を着ていた彼らがこのライブでは白を着ていた。ツアーと同じ衣装だった。
私はこの歌が大好きだ。
初めて聴いたとき彼らを表す歌詞の数々が胸に突き刺さった。


彼ら七人はある種、特異な経歴の持ち主だったし、いろんな意味でEXILE TRIBEっぽくなかった。
彼らはEXILE TRIBEDOBERMAN INFINITYの血を受け継いだグループだ。だからそう感じたのかもしれない。
彼らの出会いはまさに奇跡だと思う。
VBAと呼ばれるオーディションに合格はしなかったものの才能を認められた四人と、NY留学を経験し、様々な出会いと別れを繰り返して、それでも離れなかった三人との化学反応。
下積みの長いメンバーもいれば、そうでないメンバーもいる。経験値の差を埋めるのは難しいことだろう。その差は一年、二年の差ではない。

 


メンバーそれぞれ夢に対して
やってきたこと、時間、経験は違います。
でも、大事なのは全員が同じ夢と目標を持ち、
同じ気持ちになれた事、
同じ覚悟を決め、同じ責任を持っている事だと自分は思います。

 

これは私の推しである未来がメジャーデビューをするにあたって書いたブログでの言葉だ。
私はこの数ヶ月間ずっとこの言葉の意味を考えていたし、今も彼らが同じ方向を向いているのか不安だった。
けれども彼らは同じ方向を向いていた。
同じ方向を向いて努力をし続けていた。
結成してからまだ三年も経ってはいないグループではあるが、出会うべくして出会った七人だと思っている。それくらいに彼らは七人でいるのが似合っている。

 

パフォーマンスに関しては見てもらえば一番わかるのでリンクを貼っておきます。あなたの人生の五分間を私にください。後悔はさせません。

 


久しぶりに見た彼らはものすごく成長していて泣きそうだった。実際、一曲目で号泣したものだから泣き止むまで三曲目くらいまでかかった。
デビューしてから今年で二年目、日本ではまだホールツアーの規模のグループだとは思えないくらい堂々たるパフォーマンスだった。
見る前までは今の彼らには広すぎる会場かもしれないと考えていた。そんな考えはあっという間に打ちのめされた。
会場に響き渡る力強い歌声も、ラップも、ダンスもそうだし、ちょっと拙いMCも彼らのパフォーマンス中との大きなギャップで魅力だった。
そしてやっぱり未来はその日も画面越しにえげつないファンサをしまくっていた。もう一人の推しである将宏ともめっちゃ楽しそうに絡んでいた。将宏が未来の乗ってるカートを押していたSummer Hypeを一生見ていたいと大の字になった。みくまさ鬼絡みするやん。どうしたん?
推しが好きな話はまた今度書こうと決意した。

 

今の彼らにだからこそできる演出の全てがそこには詰まっていて、私が見たツアーの初日よりもずっと先に進んだ彼らがそこにはいた。
楽しい、とMC中、口々に溢すメンバーを見てその日、何度目になるかわからない安堵をした。
パフォーマンス中に雄叫びや、思わず笑ってしまった声が聞こえてきて、嬉しくなった。
彼らはステージにいるときが一番輝いている。
楽しかったし、幸せだった。
初めて彼らのパフォーマンスを見たときはまだ彼らは先輩グループの歌をカバーするだけだった。それなのにちゃんと彼らの色になっていたのを覚えている。
新しいグループができたとき、またかあと初めはちょっと斜に構えて見ていた。あまりに楽しそうにパフォーマンスをする様子に驚かされたし、そこからは夢中になって追いかけて、気付けばここまでやってきた。
私は何よりも彼らが楽しんでいる様が好きなのだ。

 


自分たちがまず楽しんで、その楽しさがお客さんにも伝わってお客さんが楽しくなる

 

ドキュメンタリーで将宏がメンバーに話していた言葉だ。
彼の言葉はいつも誰かを思いやっている。彼が遠くを見渡すときのきれいな横顔が大好きだった。画面越しでもそれは変わらなかった。
彼らのパフォーマンスを見るたびに色々なことを思い出す。
整理券をもらうために地元から夜行バスに乗って、まだ夜も明けないうちに化粧を済ませ会場に向かったりした。推しに会う前に現地でへアアイロンを友人と使い回して身なりを整えたり、パフォーマンスが始まるまで場所取りをしたり、楽しみだという気持ちを共有したり、ライブ後に友人と語らいSNSで感想を呟く。
推しを追いかけている人なら誰しもが経験したことがある全てがもう遠い記憶になっていたが、私はそれら全てを含めて彼らを愛していた。『青春』とも呼べるかもしれない。
私たちが彼らがステージに上がるまでにどれほどの努力を費やしているのかを知らないように、彼らもまた私たちファンが彼らに会うまでにどんな努力をしているのかを知らないし、知らなくていい。
そんなことは知らなくても、彼らとファンは繋がっていられる。

 

ここ数ヶ月ずっと抱えていたモヤモヤしていた気持ちなんて彼らが楽しんでいる様を見れば吹き飛んだし、もっと大きな舞台に彼らを連れて行きたい、一緒に行きたいと思った。
彼らの夢は『ワールドスタジアムツアー』だ。あまりにも大きい。
私はワガママだから彼らの小さな夢を知りたいと思う。ゴールデンの歌番組とか、オリコン一位とか、ファンががんばれば叶えてあげられそうな夢。
推し活をする上でのスタンスは楽しいが一番だった。基本的に推しが言わないことはやりたくない主義なのもある。推しが夢を話してくれないとファンとしての努力みたいなものへのやる気が起きない。文字に起こすと身勝手だなと冷静になる。
でもそれは小さな目標を達成していくことが、大きな目標を達成するにあたって必要不可欠だと考えているからだ。
でもこのライブを見て、私は彼らが言わなくてもそういうファンとしての努力みたいなものをちょっとくらいしようかなと思った。
だって彼らには狭すぎるステージだから、私が彼らのスタジアムツアーを見たいから。彼らの夢に私も、自分の夢を託している。

彼らと一緒に夢を叶えていけたらいいと心から願っている。

 

BALLISTIK BOYZを愛している。

 

世界で一番になってほしい。ワールドスタジアムツアーへ一緒に行きたい。
そのために私ももう少しだけファンとしてがんばろうと思う。
彼らの道程は決して容易いものではなく、課題も多い。それは彼らが一番理解しているだろう。

 

ライブの最後、それぞれの好きな色で塗られた統一性のカケラもない七色のマイクを置いて、彼らは舞台から降りていった。
彼らはきっとそうやってバラバラな色を携えて、これからも七人で前へと進み続ける。
またそのマイクを手に取る日を心待ちにして、私は今日もSNSで彼らへの愛を綴るのだ。

 

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【参考資料】

未来のブログ。擦り切れるくらい読んでブックマークまでしてる。

BALLISTIK BOYZ結成直後からデビューに至るまでを収めたドキュメンタリー。最初めっちゃ舐めてかかってる未来と将宏が印象的。推せる。

https://www.cl-live.com/programs/ondemand/v81ZTp9aX9BxTCzZR7otBj?utm_medium=social&utm_source=referral&utm_campaign=url_share

オンラインライブのセトリをまとめたプレイリスト。はやくラップ組の曲を配信してほしい。